自由旅行はハプニングだらけ

今年のイタリア旅行では、自由旅行ゆえのハプニングもいろいろありました。後になってみればそれもまた、いい思い出なのですが・・・・。

其の1「コーラ1本600円!? ボリおやじに遭遇」

5月初旬と言えど、ローマの街には太陽が真上から照りつけて真夏のような暑さ。おまけに乾燥しているので、少し歩けばのどはカラカラ。ローマの初日。フォロ・ロマーノを見学した僕たちは、次の目的地、真実の口で有名なサンタマリアコスメディン教会へ向かうことにした。ガイドでは徒歩10分となっていたので歩いて向かうことにしたが、この間が日陰の全くない道。時間も昼をちょうどすぎた頃で、おまけにミネラルウォーターも切らしていた僕たちには、10分が20分にも30分にも感じた。ようやく教会についたときには、のどが乾いてフラフラ。見学の前に、側にあった飲み物や軽食を売るスタンドに飛び込んだ。コーラの500mlのボトル(値段の表示は無し)を指して「これくれ」といったところ、おやじはすぐにボトルを取り、まず栓を開けた。そしてそれを僕に手渡し「7000リラ」という。昨日の夜中にイタリアに着いたばかりの僕らは、まだ金銭感覚がなく、それでも高いような気がしたのだが、コーラの栓は開いてるし、そのまま受け取ってしまった。しかし、静かな教会の中で冷静に考えてみると、約600円である。いくらなんでもちょっと高すぎる。観光地価格とはいえ、程がある。その後1週間の旅行中、そこまで高価なコーラには出会わなかった。やはり明らかにボリおやじだったのだ。後で思えば、旅行の初日に、僕たちに金銭感覚をしっかり持てと教えてくれた、とも言えるが、おやじのおかげでその後僕たちには妙な経済観念が植え付けられてしまい、思い切ったお買い物ができなくなってしまったのも事実なのだ。

其の2「カメラ壊れる」

今回の旅行中最悪の事件。旅行3日目。シエナという中世以前のまま時がとまったような町にやってきた。荘厳にして壮大な教会は素晴らしく、僕たちはたくさん写真を撮った。教会の中には巨大なステンドグラスがあり、感動した僕はそれを写真に収めようとした。それが間違いだった。教会の中はフラッシュ禁止だったので、自動的に立ち上がってしまうストロボを手で抑えてシャッターボタンを押した。と、突然「ジーーー」という音を残してシャッターが下りなくなってしまったのだ。そのときは一時的なものだろう、と思っていたのだが、その後そとにでてからも、シャッターは下りないまま。しかたなく使い捨てカメラを買い、シエナ観光をしのいだ。その後、これまた、何百年も時間の止ったような小さな町、サンジミニャーノに着き町を散策していると、カメラ屋さんを発見。言葉はまったく通じないが、使い捨てカメラで旅行を続けるのも惨めだし、と思い切って飛び込んだ。おやじにカメラを見せ、身振り手振りで壊れていること説明。何とか理解してくれたおやじは、カメラを手にとり、いろいろと調べてくれた。そして「これはレンズが壊れている」と教えてくれ、修理するにはしばらく時間がかかるとのことだった。ツアー中の僕らには時間が無い。替わりのレンズは30000円もするとのことで、修理も替わりのレンズ購入もあきらめて、おじさんにお礼を言って店を出た。

結局、その後シャッターは何とか下りるようになったが、オートフォーカスの調子が悪く、色褪せたようになったり、ピンぼけしたり、あまりいい写真はとれなかった。カメラに無理をさせていまったことに、とても後悔した。

其の3・・・・・また気が向いたら書きます。トラブルこそが自由旅行の醍醐味!!・・とは強がってみても、やっぱり無いほうがいいですね。とほほ。