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土器シリーズ

2002年の秋に能登へ旅行した時、初めて縄文土器を見た。
以前から、その素晴らしさは人の話や本で知っていたので、一度自分の目で見てみたかった。
果たして、やはり縄文土器はすごかった。太古のエネルギーが時を経て、現在の自分までもを動かした。

その感興の赴くままに、土器の絵を200枚以上描いてみた。
技術や思考にとらわれず、腕が動くままに筆をおいてみた。もちろん意識の外では、私の感性や技術が絵を作ったのだろうが、自分としては「腕の運動の結果」である。
 なぜこのような描き方を敢えてしたのかというと、縄文土器を私なりに考えてみたからだ。

あの縄文土器を作った人は、おそらく、絵の技術も概念も今の私たちとはほど遠いものだったに違いない。

ただ彼の生命エネルギーのほとばしるままに、土をこね、あの土器を作り上げたのだろうと思う。

縄文人にはとうてい及ばないだろうが、現代の自分のエネルギーを一番出しやすい方法で描いたつもりである。
       ここで、その一部をお見せします。